緑内障のレーザー治療（SLTレーザー治療）と点眼治療を比較した論文が発表されました。

インパクトファクターは14点もあり、かなり信頼のおける雑誌での発表となります。

https://www.aaojournal.org/action/showPdf?pii=S0161-6420%2822%2900732-1

その結果ですが、要点を抽出すると下記の３点になります。

①レーザーで治療した人の方が、点眼で治療した人よりも緑内障の進行を防げた。

②レーザーで治療した人の方が、点眼で治療した人よりも白内障の進行を防げた。

③レーザーで治療した人の方が、点眼で治療した人よりも緑内障の手術をしなければならない確率が少なかった。

この論文からは緑内障の初期にSLTレーザー治療をすることで緑内障と白内障の進行両方が点眼だけで治療した人よりも有意差をもって防げるということになります。

この論文以外にもLancet等で同様の報告がなされています。

ただし、全ての緑内障の型がSLTレーザー治療の適応があるわけではなく、効果にも個人差がございますので、ご注意ください。