インテンシティ(プレミアム多焦点眼内レンズ:自由診療)のご紹介

以前から当院で採用しておりましたが、最近ご希望されている患者様が増えてきていますので、改めてご説明させて頂きます。イスラエルのHanita社で製造されており、大きな特徴は下記の3点です。
①一般的な3焦点レンズは手元・中間(パソコン)・遠くに設定されており、中間~遠くの間で一旦ピントが合いづらくなります。ところがインテンシティは5焦点(40㎝・60㎝・80cm・133㎝、∞)のため、その中間~遠くの間も落ち込みがなく快適です。
②それでいて、光学ロスが選定療養の眼内レンズの約半分であり、コントラスト感度(画像のくっきりさ)も良好です。
③かつハローグレア(まぶしさ)も少ないというわけです。(選定療養の眼内レンズと比較して、のお話なので全くないわけではありません。)
上記はメーカーの情報ですが、かなりの件数を入れた段階での私の私見ですが、上記の特徴に加えて
④乱視矯正の効果がとても良好です。
これは従来のレンズが2点・あるいは3点固定なのに対し、インテンシティは4点で固定されているからだと思われます。いずれ統計を取って学会で報告したいと思います。
レンズ自体の価格もそうなのですが、当院はORAシステムを採用しており、術中にリアルタイムで再測定した最適なレンズを入れるため複数の眼内レンズを取り寄せるための関税がかかるため、高額な料金となってしまっております。
ORAシステムを導入していない眼科さんは術前の測定した値のみで、いわゆる決め打ちをされているわけです。
技術大国の日本でなぜこういったレンズが開発できないのか誠に歯がゆいところではありますが、現状5焦点はこのレンズしかありません…せめて国が選定療養で認可してくれると良いのですが…
現状私が最も信頼をおけるレンズのひとつです。輸入の手間がなければなを良いのですが…
目は朝おきてから夜寝るまでずっと使い続けるものなので、一度ご検討されても良いかも知れません。
80歳以上の方や緑内障がかなり進行している方、その他眼底に大きな異常があったり、強度近視の方は適応がありません。お気軽にスタッフにお問い合わせください。