近視とは
一般的に遠くのものがぼやけて見える状態を近視と言います。
子供の近視は角膜から網膜の長さを表す「眼軸」が長くなってしまうことで起こる軸性近視がほとんどです。近視は成長につれ進行していき、一度眼軸が伸びてしまうと戻ることがありません。
近視は学童期に発症し、18歳頃まで進行します。
そのため、子供のうちに眼軸の伸びを抑えることが近視の進行を抑制するうえで重要です。

眼軸長が長くなると網膜や脈絡膜といった組織に変化がおこり、将来、黄斑変性や網膜剥離、緑内障といった失明につながる眼疾患に罹患するリスクが高くなります。網膜剥離は9~13倍、緑内障は3倍リスクが高くなります。
近視の進行や眼軸長が過進展を起こしやすい小児期に近視進行抑制の対策をすることで、将来の病的近視やそれらの合併症のリスクを軽減できます。
最初にもお伝えしたとおり、一度伸びた眼軸は戻ることはありません。
以下に記載する小児近視抑制治療については、近視が治癒したり軽減するわけではありません。将来の近視の進行を一定量抑制することが期待できます。
レッドライト
レッドライト療法についてはこちらをご覧ください
オルソケラトロジー
オルソケラトロジーについてはこちらをご覧ください
近視抑制サプリメント
近視抑制のサプリメントもあります。
「クロセチン」は近視進行抑制効果があり、ロートクリアビジョンジュニアEXⓇは小学生を対象とした治験において約20%の近視抑制効果を認めました。
ロートクリアビジョンジュニアEXⓇにはクロセチンが1粒7.5mg含有されています。
ロートクリアビジョンジュニアEXⓇは眼科でのみ販売が許可されています。
(市販のロートクリアビジョンジュニアはネットで販売されていますがクロセチンの含有量が異なり、近視抑制効果の治験はされていませんのでご注意ください)

ロートクリアビジョンジュニアEXⓇ
・6歳から服用可能
・1日1粒内服 (1粒にクロセチン7.5mg含有)
・1箱30粒入り3,300円/3箱9,600円
クロセチンとはクチナシの果実やサフランに含まれる黄色の天然色素で和からしや、栗の甘露煮などに使用されている身近な成分です。
クロセチンを摂取することによりEGR1(近視の進行を抑制する遺伝子)を活性化させ、近視の進行を抑制するサポートができます。

出典:慶應義塾大学医学部
